アトピー性皮膚炎の環境的要因
ダニ
アトピー性皮膚炎との関係
ダニのもつアレルギー物質は皮膚から直接入ってきて大食細胞表皮の免疫グロブリンEと反応しやすいために、起こるものと考えられます。
大人のアトピーに多い傾向があります。
解決するには
絨毯などはダニが発生しやすいので、フローリングにするなどします。 密閉した環境や高温多湿、逆に乾燥し過ぎもダニが発生しやすくなります。
食事
アトピー性皮膚炎との関係
私たちの食べた物の中のアレルギーを起こす成分のひとつが血液を通ってリンパ球に送られ症状を引き起こすためのようです。
解決するには
卵、大豆、牛乳の3大アレルゲンが有名ですが、人によってアレルギーを起こす物は異なります。
「食事ノート」をつけて食べられるものと食べられない物を把握することが必要です。
ただ極端な食事制限をしすぎても、栄養のバランスが崩れてしまい精神的なストレスにもなります。
とくに乳幼児や成長期の子供では発達の障害につながるので適度な制限が必要です。
食事が偏っている
アトピー性皮膚炎との関係
技術の進歩によりいつでも好きなものを食べられる状態になりました。
それも好きなだけ。
しかし、人間の体は同じ物を大量に処理(消化)することは無理なことです。それが食物アレルギーが増えている一因といえます。
生物の活動の基本は酵素反応ですが、ほとんどの酵素にはミネラルが不可欠です。当然、消化酵素やタンパク質分解酵素にも必要です。
大量の美味しいもの(美味しいもののほとんどは高分子です。消化するのには大量の酵素そしてミネラルが必要になります)を摂取するとミネラルが不足します。
ふつう腸の粘膜はタンパク質が分解されたアミノ酸は吸収し、タンパク質そのものは吸収しない「バリアー」の役目を果たしています。
しかし、消化が不十分でタンパク質のまま吸収されると抗原-抗体反応が起き、アレルギーを引き起こしているのです。
解決するには
ミネラルの摂取を勧めています。
ミネラルウォーターではミネラルの含有量が余りにも少ないので医王石などが理想です。
植物系と純粋鉱物系では吸収度合いが異なるという説もあり、その点では植物が堆積してミネラル分になったもの方が望ましいでしょう。
砂糖、とりわけ白砂糖の摂取を控えて甘味は黒砂糖やハチミツなどをできれば最低限摂取すべきです。 白砂糖は消化しにくい構造になっていると考えられます。
生化学的な結論は出ていませんが、合成甘味料なども同様です。
よく噛まないで食べる
アトピー性皮膚炎との関係
タンパク質や脂質の(お肉や砂糖、揚げ物など)大量摂取により消化が十分できなくなっているのに加え、よく噛まないで食事をすることは胃や腸への負担をさらに増大させています。
こうなると腸の中の菌(腸内細菌叢)のバランスはくずれて食べた物を完全に分解するまで体内に入れないといった働きができなくなります。
食事の偏りのところでも話しましたが、タンパク質の分解が不完全な状態で吸収されてしまうため、体内のタンパク質と反応(抗原-抗体反応)によりアレルギーが起きます。
解決するには
口から入れるものはまずよく噛むことです。噛めば噛むほど食物は消化しやすくなり、胃腸への負担も軽くなります。 同時に食べ過ぎないこと。
どんなに一生懸命に噛んでも食べる量が余りにも多すぎた場合、胃腸は消化できません。
腸内細菌叢:腸内には100兆個の細菌がいるといわれています。
よく耳にする善玉のビフィズス菌や悪玉の大腸菌ですが、これらは腸の中の細菌のほんの一部です。
腸粘膜が十全であるためには腸内細菌叢がバランスしていなければなりません。 腸内の細菌はリーダーによって善玉菌にも悪玉菌にもなるという説があります。
消化酵素と善玉菌(ビフィズス菌など)の相性は良く、悪玉菌(大腸菌など)とは良くありません。
ですから腸内の細菌叢にとってもミネラルは不可欠ということになります。
スキンケア
アトピー性皮膚炎との関係
頭皮の表層は角化層(角質層と顆粒層)からなっており、ともにタンパク質が脂質でつながった状態になっていて、とくにバリアゾーンともいうべき顆粒層は非常に薄い層でできています。 一般のシャンプーは合成界面活性剤であるためにこのバリアゾーンの脂を洗い流してしまいます。
さらにタンパク質までも溶解してしまうので、髪と頭皮の細胞を破壊してしまうのです。 シャンプーの化学成分が皮膚細胞に入ると、表皮をいたずらに刺激してアトピーを悪化させてしまいます。
解決するには
石けんシャンプーに変更をします。
洗髪も洗顔も純石けんに切り替えるよう生活指導治療をすすめます。当院では洗い方、購入について細かく指導していきます。
ATP-CUEゲル
85.7%の改善効果!(クリニック内調査)より
当クリニックで開発した軟膏の「ATP CUEゲル」使用もはじめました。
従来、アトピー性皮膚炎はアレルギー的側面(食物アレルゲン、ダニやカビといった環境アレルゲン)からのみ捉えられていましたが、現実のアトピー患者はアレルギーによる炎症とドライスキンを中心とした皮膚のバリア機能の低下という状態が同時進行しているということから、非アレルギー的要因(皮膚バリア層の喪失)およびその対策が注目されています。
アトピー性皮膚炎ではバリア機能の1つである皮脂が少ないのと同時に、バリア機能の2つめである角質細胞間脂質(水分を抱えたゲル状の脂質。とりわけ50%を占めるセラミド)の不足により、健康な人の肌では侵入できない巨大なタンパク質(ダニ、カビなど)が容易に体内に入り、体内の水分は外部へ放出されてしまいます。 皮膚のバリア機能喪失に大きく関わっているものに洗剤やシャンプーなどに使われている合成界面活性剤が考えられています。
そこで、ATP CUEゲルを塗布することにより角質細胞間脂質、皮脂膜を補充し体内の水分が外部へ抜けていくのを防ぎ、外部からのアレルゲンの侵入を阻止することができます。
また、問題の合成界面活性剤を使わず、ゲル基材から出来ているので安心して使用でき、症状に合わせて水などで薄めて使用できることも治療を容易にしています。
ATP CUEゲルを用いることにより、かなりの治療効果を上げています。
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